(1)「高畑勲展─日本のアニメーションを作った男。」スペシャル・サポーター岩井俊二監督に聞く「“環境は言い訳にならない”ということを教えてくれた気がします」 - (Page.11)

 
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もちろん手を動かすのはこっちなんですけど意識の問題としてはそういう部分があり、高畑さんもそんな葛藤に身を置いて作品を作り続けられてきたのかなと思います。

――『かぐや姫の物語』(2013)も8年と長い時間をかけて作られていて、想像を超えた葛藤があっただろうなといち観客として感じます。

どんなに立派に作品を完成させても、そのままの形でお客さんの脳の中に残っているわけではなくて、だいぶ折りたたまれた様な状態で残りますよね。何かの折に、本棚から本を取り出す感覚で記憶の中から出してくるわけですが、それぞれ思い返す場所も開くページも違いますよね。

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