映画『宝島』大友啓史インタビュー 「今の時代とは比較にならないくらい、死というものが傍らにあった時代」真藤順丈による傑作小説を映画化 - (Page.12)

 
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あの時代ならではの、生きることへの強い思い、アメリカ統治下だからこそ生まれた、チャンプルー文化の土壌。音楽もあふれ、今でいうヴィンテージカーが街中を走り、そこには最新のアメリカ文化もある、脈々と続く琉球文化もある、そういうものを交えながら生きる力の強さ、豊かさを描こうと。とても真面目な映画ではあるけれども、そんな豊かな映画にもしたかった。僕が培ってきたものを全部詰め込んで、最後には大事なメッセージを辿り着ければいいかなとワクワクドキドキしながら観てもらって、最後の最後に大事なところへ知らず知らずのうちに連れていかれるようなことは目指したつもりです。

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