(2) ドーム映像作家飯田将茂監督&舞踏家最上和子の初長編『東京巡礼』完成──映画監督押井守を交えた豪華鼎談 - (Page.12)

 
映画、インタビュー


押井 さっきの彼岸の話ともつながってくるけど、試写会後の登壇スピーチで能楽師の森瑞枝さんが言っていたように、川には川のリズムがある。川の時間が流れている。たしかにそうなんだよ。『機動警察パトレイバー THE MOVIE』(89)のロケーションハンティングで船に乗ったときに東京ってこんなに静かな場所だったのか! って驚いたから。
飯田 あっ、本当にそうなんです。
押井 両側が切り立っているから、音がみんな上を通過して、東京にいる時間感覚を失うんだよね。
飯田 本当に不思議な体験でした。
押井 あと、船の上でやっぱり寝そべるんだなと思った。あそこで立って踊っちゃうとね、話がちがってくる。船の上でベタッと横になっているからこそ水を感じるというか、船が水を渡っている感覚がダイレクトに船の上にいた人たちに伝わったんじゃないかなと思うよ。かなり気持ちよかったはず。

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