春木屋の「引き算の美学」が生んだ新境地。恵比寿店限定「皿中華そば」を食べてみた - (Page.12)

 
グルメ

そんな小宮さんが抱いたのが、「もしこのスープの材料を、さらに増やしたらどうなるんだろう?」という好奇心だった。そして試行錯誤の末に完成したのは、通常の約2倍の材料を使った超濃厚なスープ。ところが、その味わいは「あまりにも濃密」だった。

そこで小宮さんが考えたのが、スープを増やすのではなく、逆に減らすという発想だった。

「この感動を、往年の春木屋ファンの皆様にも絶対に届けたい」

その思いから、全体のバランスを極限まで突き詰め、たどり着いたのが「皿中華そば」というスタイルだった。
ここが、この一杯の最大のポイントだ。


通常のラーメンのようにスープをたっぷり注ぐのではなく、皿に少量の濃密なスープを敷き、そこに春木屋自慢のちぢれ麺を合わせる。小宮さんはこれを「スープひたひた」と表現する。

つまり、汁なしではない。かといって、つけ麺のように麺とスープを完全に分けるわけでもない。
実際に食べてみると、その狙いがよく分かる。

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