映画『見える子ちゃん』中村義洋監督インタビュー「まさか学園モノを自分がやるとは思わなかった」驚きの“オチ”についても聞いてみた - (Page.15)

 
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――ギリギリのラインというか、変わっているキャラクターだなあと思いつつ、そういう子も実際にいるので気付かなかったです。

そうそう。「なんか変な子だな」という違和感は絶対に必要で、でも「こういう子もいるよな」と思えるギリギリのライン。ちなみに、昭生が学校の敷地内から出られないシーンは『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)にアイデアをもらっています。

――滝藤賢一さん演じるみこのお父さんの描き方もすごく好きなのですが、難しかったのではないかと思います。

お父さんの描き方はだいぶ悩みました。ここまでハッキリ見えるってルール違反じゃないかなと脚本を書きながらも悩んでいて。でも、松嶋初音さんのYouTubeを見ていた時に「霊の見え方はチューニングだ」と言っていて。自分と親和性が高いとハッキリと見えて、チューニングがズレるとボケてくる。そういうことが実際にあるのだったら、こう描いても良いだろうと“見え方”を何パターンか用意することにしました。


(C)2025「見える子ちゃん」製作委員会

(執筆者:藤本エリ)

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