(2) 第38回東京国際映画祭 注目を集めた40年前の2本の映画『MISHIMA』と『天使のたまご』 その不遇の歴史を解き明かす - (Page.15)

 
映画

主演に選ばれたのは子役出身で、大学卒業後、俳優業への復帰をめざしていたトニー・マークス。共演の兵士役は、俳優ではなく、撮影スタッフ。スタントコーディネーターを雇う余裕もない低予算映画であるから、乱闘シーンではトニー・マークスは殴られ、蹴られ、散々な目にあった。役作りと内容の理解のために監督のカール・コルパートに質問をしても「いいから演じろ」と命令されるのみだった。

*この記事は「(3) 第38回東京国際映画祭 注目を集めた40年前の2本の映画『MISHIMA』と『天使のたまご』 その不遇の歴史を解き明かす」に続きます。

(執筆者: リットーミュージックと立東舎の中の人)

トレンド新着記事