映画『兄を持ち運べるサイズに』中野量太監督インタビュー「人はまず笑ってから、愛しさが深くなってグッとくるんだなと思うんです」 - (Page.15)
――本作はもちろん、監督の作品は日常のちょっとした表情や所作に愛らしさがあふれているなと感じています。それは日々の生活で身につけていくものなのでしょうか?
ありますね。日常の中に面白いシーンがあったりするんですよね。先日もおばあさんがお孫さんと電車に乗っていて、孫がウロウロして、靴がちょっと座席シートについちゃったりして。その後、降りる時にそっとハンカチでふいていたんですね。それを見て、なんか素敵だなって。そういうさりげない仕草で人の心って動くわけですよ。僕らが一生懸命色々ことして動かそうとしても動かない時があるのに、たったこれだけで動いちゃう。
――今のお話を聞けただけでも、とても心が温かくなりました。今日は素敵なお話をありがとうございました!

(C)2025「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会
(執筆者:藤本エリ)
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