(2) ドーム映像作家飯田将茂監督&舞踏家最上和子の初長編『東京巡礼』完成──映画監督押井守を交えた豪華鼎談 - (Page.15)
──音は?
押井 いまの段階でステレオ2チャンネルですよね?
飯田 はい。劇場で鳴らす音まではまだ作り込めていないなと思っていて、これからの時間を整音とリミックスに費やすつもりでいるんですが。
押井 とりあえず2チャンネルあれば、いいと思いますよ。あのノイズが本作の魅力なので、逆に整音しちゃうと、インパクトが落ちるかもしれない。
──本作は国際映画祭への出品と、2027年の日本での劇場公開をめざしています。
押井 映画祭にもピンからキリまであるから、ちゃんと見極めて応募しなくちゃダメだけど、こういう映画を上映してくれる映画祭はあるはずだし、賞をもらうとか以前の話として、上映作品に選ばれた時点で公式上映作品という勲章は貰えるから、映画祭に出すのはいいことだと思う。映画祭での上映をきっかけに『東京巡礼』を手がけたいと名乗り出る国内外の配給会社もいるはずだよ。
──ドキュメンタリー映画ではないけども、劇映画でもない。ジャンル分けしにくいユニークな映画です。
押井 これが初長編監督作品だとは思えないほど映画としてのクオリティはかなり高いので、だからこそ現行バージョンと、舞踏の魅力を世間にアピールしやすいショートバージョンの2つを用意しておいて、あとは今後の展開に合わせていくのがベストだと僕は思うよ。

(文:鶴原顕央 写真:山岸悠太)
飯田将茂監督が代表を務め、最上和子氏が稽古場を主宰する制作集団ユリシーズHP
https://ulysess.jp/about.html
(執筆者: リットーミュージックと立東舎の中の人)
ガジェット通信 / © 2024 東京産業新聞社
Copyright TRANCE MEDIA GP All Rights Reserved.