小さなバーがパンク・ニューウェイヴの震源地へ 音楽伝記ドラマ『CBGB ニューヨーク、PUNK が生まれた場所』 / 他 - (Page.2)

 
生活、趣味

1970 年代ニューヨーク。犯罪率が高く荒廃したロウアー・イーストサイドの片隅に、誰も気に留めない小さなバーがあった。後に世界の音楽史を揺るがす伝説的ライブハウス“CBGB”である。店名の由来は “Country, Bluegrass and Blues”。創設者ヒリー・クリスタルが掲げた「オリジナル曲のみ」という異例のルールが、行き場を失っていた若いロック・バンドを引き寄せた。テレヴィジョン、パティ・スミス、ラモーンズ、ブロンディ、トーキング・ヘッズ――後にロック史を塗り替える面々が、まだ粗削りなままこの小さなステージに立った。壁の落書き、剥がれた壁、汚れたトイレ、天井の水漏れ。混沌とした空間は、後にロック史を塗り替える若者たちが自分の声を見つける“実験場”として機能し始める。同時期に誕生したファンジン『Punk Magazine』もまたCBGBと密接に結びつき、音楽・アート・文章が渾然一体となった“パンク文化”を形づくっていった──。

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