歴史的な事件の裏側を描く、極限サスペンス『ハルビン』ウ・ミンホ監督インタビュー「想いを見せるのではなく感じさせることを意識しました」 - (Page.4)
――壮大なエンターテイメント映画ではありますが、アン・ジュングンの葛藤や信念を中心とした人間ドラマとしてもとても見どころのある作品です。本作を制作する上で一番大事にしたことは何でしたか?
アン・ジュングンをはじめ、母国の独立のために戦った大韓義軍の人たちの気持ちをどう伝えたらいいか、どう伝えられるかということを重視しました。誇張されても歪曲されてもいけません。とても難しいことではあったんですが、結果的にカメラと被写体の距離を一定に保って撮影をしました。近すぎると彼らの想いが誇張されてしまう、あるいは蒸発してしまう危惧がありました。一定の距離を維持して撮ることで時代背景も含めて、当時の空気感を彼らの想いと共に自然と届けられるのではないかと思いました。想いを見せるのではなく感じさせることを意識しました。
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