製作から約20年後、ついに日本で劇場公開 映画『ミステリアス・スキン』グレッグ・アラキ監督インタビュー - (Page.6)

 
映画、インタビュー

──性加害というテーマを描いた作品ですが、キラキラした青春映画のような質感に仕上げたのはどうしてだったんでしょうか?

原作はスコット・ハイムによる同名小説です。スコットと私は大体年齢が一緒でふたりともクィアです。スコット自身の経験が多く反映された小説を映画化するにあたり、できる限り原作に忠実に制作しました。私が原作を好きな理由のひとつが、ダークなテーマを扱っているにもかかわらず、叙情的でとても美しい、夢のような雰囲気が漂っているからなんです。スコット自身、本作を執筆している際にオルタナティブやシューゲイズの曲をよく聞いていて、インスピレーションを受けたと言っていました。なので、映画の劇判をコクトー・ツインズのロビン・ガスリーに手がけてもらいましたし、劇中でスロウダイヴやライドの楽曲を使いました。

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