公開延期されていた『ヒグマ!!』、新たな公開日が決定 闇バイトvs最強ヒグマのモンスターパニック・アドベンチャー[ホラー通信] - (Page.7)
僕たちはフィクションがなくても生きられます。映画を観なくても、演劇を観なくても、本を読まなくても、生活できます。
でもフィクションがない世界なんて淋し過ぎます。現実にある問題は正解がありません。何が正しくて、間違っているのか、常に頭を悩まされます。考え抜いて選んだ道が正しかったのか、教えてくれる人はいません。霧に包まれた道を恐る恐る歩き進むしかありません。時に息苦しく、心細くなります。そうしたときに救いとなるのがフィクションです。フィクションは現実に起こりうる問題を掬い取り、物語を紡ぎます。観客は主人公を通じて苦しみ、悲しみ、笑って泣いて、絶望に打ちのめされ、希望を見いだし、社会が抱える病理に気づき、自分とは全く異なる立場の人の背景に思いを馳せ、自分だけが抱えていると思い込んでいた痛みが他の誰かも抱えていたと驚き、形容できない感情と出会い、フィクションにしか浄化できない鬱屈とした感情があることを知ります。フィクションがあるからこそ、僕らは正解のない現実とも向き合って生きていける。そう思っています。
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