映画『ルノワール』早川千絵監督&石田ひかり&リリー・フランキー インタビュー「あらゆるシーンで匂い立つ映画」 - (Page.8)

 
映画、インタビュー

リリー:先ほど記者さんがおっしゃった様に、何か自分の子供時代とリンクしたり、想起させる様な、最大公約数を描いているわけではないのにそう感じる不思議なパワーがありますよね。映画の中で僕が演じたフキの父親は死にますが、フキは泣かないんですよね。これがエンタメに振り切った作品だったらわんわん泣くかもしれないけれど、この感じ、なんかわかるなと。その死に対する反応のリアリティが凄いなと思いました。先ほども取材で“死生観”というワードが出てきたのですが、死生観というのは年を取れば取るほど感じるものなので、子供なんてそんなものだろうと。

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