【インタビュー】『ガール・ウィズ・ニードル』監督が語る日本のホラー映画の影響、ベースとなった事件の“本当の恐ろしさ”[ホラー通信] - (Page.1)
「この事件について聞いたときは犯人をモンスターのように感じて恐ろしかったけれど、事件についてリサーチを始めると、その周りの社会の恐ろしさをより感じるようになりました」
北欧史上もっとも物議を醸した連続殺人事件に着想を得たゴシック・ミステリー『ガール・ウィズ・ニードル』(5月16日公開)を手掛けたマグヌス・フォン・ホーン監督はそう語る。1910年代にデンマークで起こったその事件は、人々に衝撃を与え、国民的なトラウマとして焼き付いた。
「もともと犯人自身に恐ろしい性質があったとは思うんですが、最初に私たちが想像する構図――“モンスターのような人間がいて、周りの人間すべてが被害者”――という感覚は、すぐに崩れてしまう。リサーチを進めるほどに、もっと別のニュアンスがある全貌が現れたわけです。それは観客がこの映画を観る中で感じてくれる道のりなんじゃないかなと思います」
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