【インタビュー】『ガール・ウィズ・ニードル』監督が語る日本のホラー映画の影響、ベースとなった事件の“本当の恐ろしさ”[ホラー通信] - (Page.2)

 
映画、インタビュー

恐ろしい事件と社会との関係性を明らかにする主人公

『ガール・ウィズ・ニードル』メイン写真

事件とそれを取り巻く社会とを描くうえで、ホーン監督は犯人自身を主人公とするのではなく、その事件に偶然にも接近してしまう主人公を立てた。人々が貧困にあえぐ第一次世界大戦後のコペンハーゲンで、夫が戦地で行方不明になったお針子のカロリーネだ。頼る人もなく孤独に暮らしていた彼女は、裕福な上司と恋に落ち、妊娠する。しかし身分の差は埋められず、呆気なく捨てられてしまう。幸せな出産を望めなくなった彼女は、もぐりの養子斡旋所を営む女性ダウマと出会うのだが――。

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