平成と令和の狭間を生きる、孤立した人々の物語『朝の火』広田智大監督インタビュー「1つの答えにたどり着かない映画だと思っています」 - (Page.11)
――独特の映像美といいましょうか、一枚の写真を見ている様なカットもたくさんありました。シーンによっては画角も面白いですよね。
今回は1つテーマがあって、「他人事のようなフレーミング」といったものを目指していました。カメラマンの方と話していたのが、「電源を切り忘れたカメラがずっと写している」という感覚で。置きっぱなしのカメラって、人間が想像し得ない構図を捉えてくれたりするんですよね。それが良い時も悪い時もあるのですが、人が介入しないような距離感で人を撮影出来たら良いなと思って。なので、撮影の鈴木余位さんには、僕が決めたショットからイタズラをしてほしいというか、カメラに足が当たってズレた様な構図を作って欲しいと伝えていました。
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