(1) ドーム映像作家飯田将茂監督&舞踏家最上和子の初長編『東京巡礼』完成──映画監督押井守を交えた豪華鼎談 - (Page.11)
飯田 僕も高校まで野球をずっとやっていて、そこで熱中症で死にかけたんですよ。病院に運ばれたのがあと1時間おそかったら死んでたねって言われるぐらいやっちゃって、そこで初めて「生」を見ましたね。
最上 そうなんだ?
飯田 もう世界が全然ちがって見えちゃって、僕も喚き散らして、こんなところに家があるはずがないとか、こんなに道が広いはずはないとか言い出しちゃって、だからそういう生命の危機に瀕した際に、死の領域というか、「生」っていうものがこうワアって出てくるんだなと思いました。普通に生きていく上で、いかに安全なものを自分の周囲に仕立て上げて、そういう世界で生きてるんだっていうことを突きつけられたというか、当時は分からなかったんですけど、改めて振り返るとやっぱり実際に生命の危機に近づくってことは、当たり前ですけど死に近づくっていうことなんだなって。ちょっと思ったりもしましたね。
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