(1) ドーム映像作家飯田将茂監督&舞踏家最上和子の初長編『東京巡礼』完成──映画監督押井守を交えた豪華鼎談 - (Page.12)
押井 なんかね、こう、外側から宇宙を覗き込んだような感じになるっていうか、僕の場合だと、目の前に浮かんでいる雲がね、雲が浮かんでいるという物理的現実が見えちゃったんですよ。だから、ビックリするっていうか、戦慄したんだけどさ。これって、やっぱり人間が生きている現実って、普通は見えてないんだなってつくづく思ったし。そっちに行きたいとか全然思わなかった。自分は脳を通してしか世界を見ていないんだなっていうことを痛感した。ついでにもう1つ僕の実体験を語るならば、二十年くらい前に外出中に記憶喪失になったことがある。
飯田 ああ。それも『身体のリアル』に載っていますね。
押井 脳が完全にショートしちゃって、あのときは大人として産まれた感じだった。
飯田 へえ。
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