映画『猫を放つ』志萱⼤輔監督・藤井草⾺・村上由規乃インタビュー「“本当の時間の経過”が強み」 - (Page.12)

 
映画、インタビュー

──本作に出てくる、楽しい時間の描き方や、喧嘩の時の空気感などリアルすぎて、胃がキュッとなる瞬間もありましたが(笑)、監督のご経験から書いたセリフもあるのですか?

志萱:全部が僕の経験ということではないのですが、「これは本当にあった時間だな」というシーンもあります。モリがマイコの写真展を見に行って、モリだけ先にギャラリーを出て帰りはじめますよね。マイコが追いかけてきて、横に並んで、そのまま歩き続ける場面があるのですが、撮影でも結構無言で長く歩いていて。僕がパートナーと喧嘩をした時に、そうやって無言で歩き続ける瞬間があったんです。その時「こうやって、本当に何も喋らない時間ってあるんだなと、覚えておこう」と思ったんです。パートナーからすれば喧嘩の時まで映画作りのことを考えているなんてふざけんなって感じかもしれないですけれど(笑)、その時の体感はすごく記憶に残っていて。

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