自分とは何か? 陰鬱でロマンティックな世界観で“問いを描く ”A24新作『テレビの中に入りたい』ジェーン・シェンブルン監督インタビュー - (Page.7)
――テレビ番組『ピンク・オぺーク』に夢中になる主人公のオーウェンのキャラクター作りで一番こだわった部分は何でしたか?
オーウェンはとても消極的で行動に移そうと思っても、何らの合図によって行動に移すことができないというなかなかいない主人公です。殻にこもっている彼をどう魅力的で興味を持ってもらえる人物として描くか。いろいろな工夫をしたのですが、大事にしたのは内面を掘り下げていくことでした。オーウェンが殻にこもってしまうのは自分を守るためです。私にもそういう経験があります。舞台設定が1990年代というのも大きかったと思います。
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