(1) ドーム映像作家飯田将茂監督&舞踏家最上和子の初長編『東京巡礼』完成──映画監督押井守を交えた豪華鼎談 - (Page.7)
押井 一人暮らしを始めて自由を満喫したってのも大きいんだろうけどさ。
最上 私も大森を離れて下宿を始めたとき、ものすごく嬉しかった。若い頃は重荷だった。大森の近辺とかさ、手強いよね。
飯田 手強い?
押井 閉塞感ともちょっと異なるんだけど、なんて言うのかな、まとわりついてくるんです。逆に武蔵野の国分寺とか小金井とか、あっけらかんとしている。生まれてからずっと東京で長く暮らして、熱海に移り住んだら何か変わるかなと思ったんだけどさ。最初は良かったですよ。すごく。季節をもろに感じるし。でもすぐ飽きちゃった。灯りなんてほとんどないから真っ暗で、山の上の家にいると星空が綺麗なんだけど、夜が怖いんだよ。山が鳴るから。風が吹くと、山中が鳴る。そして「生(なま)」を見ちゃった。
飯田 『身体のリアル』で読みました。
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