平成と令和の狭間を生きる、孤立した人々の物語『朝の火』広田智大監督インタビュー「1つの答えにたどり着かない映画だと思っています」 - (Page.8)
カラーグレーティングをする際には、僕自身が素人なのでどのモノクロが1番適しているのか探りながら作業しました。シーンによっては失敗している所も多々あるのですが、その辺もなるべく人の力を借りずに自分でやろうと思っていたので。
――他のモノクロ作品を参考にされたりはしましたか?
改めて研究したというよりは、元々好きな映画に白黒映画が多かったんです。タル・ベーラ監督の作品が好きなのですが、「モノクロが最もカラフルに見える」とおっしゃっていました。確かにスクリーンでモノクロームの海を観た時に、キラキラしているこの水面はどんな色なんだろう?とか想像することが楽しいことの一つだったので、本作でも色を含めて様々な想像をしてくれたら良いなという気持ちがありました。
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