(2) ドーム映像作家飯田将茂監督&舞踏家最上和子の初長編『東京巡礼』完成──映画監督押井守を交えた豪華鼎談 - (Page.9)

 
映画、インタビュー

最上 私が舞踏の稽古の1つとして東京の街を巡礼するようになったのは17年前からだけど、元々の発想としては、外から見てどうこうじゃなくて、人間の中身だった。ゆっくり歩くことによって、一緒に巡礼した人たちが「音の聴こえ方が変わった」と感想を言うんですよ。それこそ車が走る音が鳥のさえずりに聴こえたとか、みんなそういう言い方をするんです。
押井 音ね。それを映画で疑似体験させてくれた感じはする。『東京巡礼』は音の使い方が巧かったよ。カメラを水中に沈めて撮っているオープニングシークエンスの水のボコボコ音とかは、ドーム映像の『HIRUKO』と同じだったから、いつものが始まったよ、この人は本当に水が好きなんだなと思いながら観ていたんだけど、東京の街に出てからは工事現場のガチャンガチャンだったり、いいタイミングでいい音が入るなぁって、本当に感心した。

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